IT指導案の開発とそのねらい
1 はじめに
2005年度を最終に5ヵ年計画で実施されてきた「e-Japan計画」、学校教育の情報化施策においてもその中核として、「全公立小・中・高等学校のあらゆる授業において、教員および生徒がコンピュータやインターネットを活用できる環境を整備する」ことを目標に掲げ、以下の3点に数値目標を与えて推進してきた。
(1)普通教室へのコンピュータ・ネットワークの整備
(2)すべての学校の高速インターネット接続
(3)すべての教員がITを用いて指導できるようにする
その結果、中間報告である平成17年9月30日現在の集計(全国)では、
(1)コンピュータ1台当たりの児童生徒数 7.6人(石川県 6.0人)
(2)学校の高速インターネット接続率 83.9%(石川県 84.7%)
(3)ITを使って指導できる教員の割合 74.0%(石川県 72.4%)
これらのうち、(3)は目標達成が難しいのが現状である。
政府は、ITの構造改革力の追求を通して「世界のIT革命を先導するフロントランナー」に確実に到達するため、平成18年1月19日「IT新改革戦略」を発表した。教育においても、一層のIT人材の人的基盤づくりとその育成を求めている。
2 IT教材開発のねらい
IT活用の効果的な利用を通し「いかに良い授業ができるか、わかる授業ができるか」という観点に立ち、当教育センターでは2002年度より所属指導主事によるIT教材の開発を手がけてきた。
今年度も過去2年間の試みを踏襲して、授業の流れにおける位置付けを明確に示し、教師が利用する際にIT教材のイメージを把握しやすいように「IT教材」と利用のための「指導細案」、さらにその具体的な利用方法がわかるように、IT教材のスライドと共に教材の利用方法についての説明文も付記した。
なお、これらのIT教材のうち、一部を当センターのWebサイト上に登載して、学校現場でダウンロードする形で利用できるようにすすめる。
なお、各IT教材に関する教科、単元、学年、利用のための指導案、利用方法等は、次頁の一覧に示してある。各学校においてIT教材活用の手助けになれば幸甚である。なお内容等について問い合わせがある場合は、当教育センター情報教育課に連絡いただきたい。(Tel.076-298-3515)