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1.実習環境について
2.授業・実習について
1.実習環境について
石川県教育センター経由でインターネット接続を行っている学校は,センターのフィルタリングソフトが有害情報を排除してくれます。それ以外の方法でインターネットに接続している学校は,何らかの対策が必要です。
以下のような方法があります。
@プロバイダのフィルタ機能を利用する。
・プロキシの設定が必要になりますが,最も手軽です。
・業者によって程度に差があります。
A校内にプロキシサーバを構築し,フィルタ機能を付加する。
・プロバイダがフィルタ機能を提供していない場合や,強固なフィルタ機能が必要な場合に使用します。
・かなりの費用が発生します。
B生徒用パソコンにフィルタソフトウェアをインストールする。
・@がなく,Aも不可能な場合はこの方法になります。
・台数分のソフトウェア購入が必要になるため,費用が高額になります。
※財団法人日本インターネット協会http://www.iajapan.org/でフィルタリング情報が提供されています。トップページからレイティング/フィルタリング情報に入ってください。ここでは,協会が提供するフリーソフトの申し込みができます。また,市販のフィルタリング情報も掲載されています。
生徒に情報倫理教育をしっかり行い,思いやりをもってパソコンを使うよう指導することが大切です。
以下の方法もあります。
@サーバの機能を利用する。
・固定あるいは移動ユーザプロフィルを設定する方法があります。
・費用は発生しませんが,管理者に知識と時間が必要になります。
A管理ソフトを導入する。
・管理ソフトの一部に設定を保つ機能を持つものがあります。
・かなり高額であるため,機器更新時の導入が適しています。
・Windows XP SP2ならShared Computer Toolkit for Windows XPというツールも提供されています。
B機械的に設定を固定する。
・パソコンに機械部品をとりつけて設定を固定させる製品もあります。
・かなり高額であるため,機器更新時の導入が適しています。
常日頃の対策が重要です。ウィルスは身近にあるという考え方が大切です。
学校でできる対策は以下の5つです。
@サーバにはサーバ用のウィルス対策ソフトをインストール
Aクライアントにはクライアント用のウィルス対策ソフトをインストール
Bウィルスパターンファイルは毎日更新し,常に最新のものを使用する。
COS等のupdateを小まめにチェックし,あればすぐにupdateする。
Dウィルスに感染した場合の対策をマニュアル化しておく。
@〜Bは管理者がしなければなりませんが,Cについては全職員の協力が必要です。@とAは石川県が導入しているものがありますので,それを使うのが安全・確実で学校側の費用もかかりません。
※インターネットからの入り口で防御しても,個人持ちパソコンやフロッピーなど,感染の機会は山ほどあります。「ウィルスは常に校内に存在する」ことを前提に対策を行う必要があります。また,身に覚えのないメールの添付ファイルは開いてはいけません。校内でウィルスが発見された場合の対策を事前に決めておくことも大切です。
生徒用のコンピュータには,データを保存しないことが解決策です。データのバックアップの必要性そのものがなくなります。
その他の対策としては,以下のようなものがあります。
@学習支援ソフトなどのバックアップ機能を利用する。
A市販のバックアップツールを利用する。
B設定を記録しておき,問題が起きたら再インストールする。
Aの市販のバックアップツールを使ってハードディスクイメージをCDに焼き付ける方法は,CD−Rがついていなくても,外付けCD−Rを購入すればバックアップは可能です。DVDにバックアップを取る方法,ネットワーク経由でバックアップを取る方法もあります。年度当初,生徒用コンピュータの環境を整えた際にディスクイメージを保存しておけば,その状態に復元することが可能です。OSやアプリケーションのインストール作業から始めるより,はるかに作業が効率化できます。
以下のようなものがあります。
@札幌ソフト開発工場が作成した,BlackJumboDog(http://homepage2.nifty.com/spw/index.html)
Aanhttpd(Windows)
Bapache(Linux)
@〜Bのようなフリーソフトは,コンピュータのスペックが高いにこしたことはありませんが,多少古くても稼動させることができます。インストール後,多少細かい設定は必要ですが,ドキュメントルートにWebページを保存し,サービスを起動させた後,別のパソコンからブラウザのアドレスにサーバのIPアドレスを入力すれば,ブラウザに保存したWebページが表示されます。
※LAN環境にWindows NT/2000/2003 Serverを使っている場合は付属のMicrosoft
Internet Information Services(iis)が使えます。
@ホームページビルダーのようにWebページ作成のための専用ソフト。
Aメモ帳(Windowsに付属)
BTerapad(フリーソフト)
@のような専用ソフトは便利ですが,購入する必要があります。簡単なHTMLのタグを理解すれば,AやBなどの無料のテキストエディタでもWebページが作成できます。Terapadは,インターネットから簡単にダウンロードできるうえ,HTMLのタグが色つきで表示されるので便利です。
2.授業・実習について
トラブルの原因の分析を行いましょう。概ね次の4つが考えられます。
@ハードウェアが壊れている。
Aソフトウェアウェアに不具合がある。
B生徒の操作に問題がある。
C訳はわからないが,突然止まる。
@のパターンでは機器がレンタルか買い取りであるか,または保証期間にもよりますが,実習に支障をきたさないよう修理等のなるべく早い対応が必要です。
Aの場合,原因がはっきりしていれば修正モジュール等を摘要するなどの方法が考えられます。どうしてもうまくいかない場合はソフトウェアウェアの会社に電子メールまたはFAXで問い合わせしましょう。
Bは,該当生徒の後ろに立って電源投入からやってみるように指示すると問題がはっきりします。たとえばインターネットエクスプローラーの起動が遅いので,何回も繰り返しクリックして,クリックした数だけインターネットエクスプローラーが立ち上がってしまう場合などがあります。意図しないソフトウェアが起動している場合もあります。個別に対応すれば,原因と対処法が判明する場合がほとんどです。
Cの場合が一番多いのではないでしょうか。突然の電源切断や,必要なファイルの削除など,生徒用パソコンにはどんなことが起こっているかわかりません。ハードウェアに問題が無い限り,再インストールすれば問題は解決します。生徒用パソコンを初期設定に戻すハードウェアあるいはソフトウェアウェアをつけておくことで早い復旧が可能となります。そうでない場合は,復旧に時間がかかる場合もあります。
フリーウェアは開発者にそのソフトウェアウェアの著作権があります。ユーザーにはコピーや再配布が許可されていない場合もありますので,利用にあたっては注意が必要です。
@画面コピーソフトウェア
CaptureXP
画面の一部あるいは全部を切り取って,グラフィックソフトウェア(ペイントなど)に貼り付ける。起動すると,常に画面に表示されている。入門用として適している。
WinShot
マウスカーソルもキャプチャできる高機能な画面コピーソフトウェア。タスクバーに常駐し,マウスでもショートカットキーでも操作することができる。
Aメールサーバ&プロキシサーバ&WWWサーバ
BlackJumboDog(イントラネット用簡易サーバ)
教育センターなどから配布された1つのメールアドレスを生徒全員で使えるようにすることができるメールサーバ。インターネットにつなぐことができるパソコンが1台でもあれば,LANにつながったコンピュータ全部がインターネットにつなぐことができるようになるプロキシサーバ。イントラネット構築が可能なWWWサーバ。この3つがセットになった非常に高機能なソフトウェア
Bコンピュータのリモート操作
VNC(Virtual Network Computing)
ネットワーク上の別のコンピュータの画面を自分のコンピュータに表示してマウスやキーボードの操作もできます。WindowsだけでなくMacもLinuxにも対応しています。ダウンロードにはユーザー登録(無料)が必要です。
Cファイルの一斉コピー&削除
LAN上 一斉コピー・一斉削除ツール
マイコンピュータ上の指定したファイルやフォルダを,LAN上のコンピュータに一斉にコピーあるいは削除する。教材の配布・削除に便利
平成16年1月1日から著作憲法第35条1項により,教師,生徒ともに例外的に許諾なしで好評された著作物を複製できることになりました。
使用条件は
@学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)における授業であること
A教育を担任する者または授業を受ける者が複製すること
B授業の過程における使用に供することを目的とすること
C必要と認められる限度内であること
D公表された著作物であること
E著作物の種類及び用途並びにその複製の部数・態様に照らし、著作権者の利益を不当に害するものでないこと
複製できるものは
@放送の録音・録画
A文芸・音楽等、すべての著作物
B当該著作物を翻訳、編曲、変形又は翻案して利用することも可能
やってはいけないことは
@コンピュータ・プログラムの複製使用
Aドリルやワークブックなどのように本来生徒一人一人に一部ずつが購入され、使用される目的で発行されたものの複製
B一冊の書籍の全ページを複製するような、著作権者の利益を不当に害すること
※平成15年6月に著作権法の一部が改正されました。施行日は,平成16年1月1日です。従来,授業での使用を目的として例外的に許諾無しで教材等の複製ができる者は「教育を担任する者」と限定されていましたが,生徒についても例外的に許諾無しで複製することができることとなりました。
著作権法は情報化社会の進展もあり,改正が頻繁に行われています。文化庁のWebページなどで最新の動向をつかむことが大切です。
著作権法第35条1項(学校その他の教育機関における複製等)
学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は,その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には,必要と認められる限度において,公表された著作物を複製することができる。ただし,当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。
Webページ作成の実習の際,参考にしたページのソースが表示できない現象を回避します。
@右クリックでソースを表示させると表示できます。
Aページを最新の情報に更新すると表示できます。
Bインターネット一時ファイルおよび履歴を削除すると表示できることがあるそうです。
詳しくは,Microsoftサポートオンラインhttp://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;882995を参照してください。
以下の手順でExcelのブックを共有することができるようになります。
@ [ツール]→[ブックの共有]→[編集]とクリックします。
A [複数のユーザーによる同時編集と,ブックの結合を許可する]にチェックを入れてください。
同じセルに複数の人が入力すると,最後に保存したデータのみが残るので注意が必要です。また,ブックの内容は通常,保存したときに更新されます。
共有したブックを自動で更新したい場合には,以下の手順になります。
@ [ツール]→[ブックの共有]→[詳細設定]→[変更の更新]とクリックします。
A [自動更新]を選択し,時間を入力してください。
C:\Documents and Settings\[ログオンしているユーザ名]\My Documentsにあります。
学校によって対応の方法は異なると思いますが,いくつか挙げてみます。
@次時までの目標を示し,目標まで到達しない生徒には,放課後などを使って進度が合うようにする。
A進度が速い生徒には,発展的な課題を与える。
B進度の速い生徒に,進度の遅れている生徒の補助をしてもらう。
どのような観点で評価するかを決め,それぞれの観点で基準を定め,評価点をつけていくことが重要と思われます。デザイン等芸術的な面が含まれる作品であっても,「情報」という教科の性質上,必要な情報を収集・判断・表現・処理・創造し,受け手の状況を踏まえて発信・伝達しているかどうかということを評価するべきだと思われます。
以下のような使い方があります。
@授業内容や実習内容などを示し,各自で学習を進めていけるようにする。
A実習で使用する教材ファイルなどをあらかじめサーバに保存しておき,生徒にダウンロードさせる。
Bリンク集を作成し,インターネットでの調査をアシストする。
C作品等を公開する。
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