松任・横江の虫送り
     むしおくり        




松任・横江の虫送り

 横江の虫送りは、毎年7月第3日曜日(平成22年までは7月21日)の1年でもっとも暑いとされる土用の丑(どようのうし)の入りの夕方から行われます。
 勇そうな太鼓を先頭に、たくさんのたいまつのあかりが続く行列が宵闇(よいやみ)の広がる田園の中に浮かび上がります。そして、あたりは幻想的な風景になります。くるったように打ち鳴らす太鼓。夜空に「虫送り」の文字も鮮やかな火なわのアーチ。豊作を願う人々の心が今でもしっかりと受け継がれています。



虫送りの由来(ゆらい)

 横江の虫送りは、横江町の宇佐八幡神社の神事です。
 稲をあらす害虫を追い払い、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願(きがん)する虫送りは、300年以上の伝統ある行事です。
 かつては、石川県内各地で行われていた虫送りも、現在、その姿を次第に消しつつあります。







受け継がれる伝統行事


 虫送りの火も消えるころ、神社の境内では子供相撲が行われます。
 稲の豊作とともに、子供たちがすこやかに成長するようにという願いをこめて行います。
 この相撲は、横江の子供なら、だれもが経験します。






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