かしまのみんわ




不動滝 
               
不動滝は、井田の三穂の峰より流れ落ちる約20メートルの滝で、石動山の修行僧の修行の場として開かれました。
滝つぼ横には、不動さまが安置されているところから、不動滝と呼ばれるようになりました。
不動さまは、右に剣、左にけんさく(「なわ」のこと)を持っています。






語り部の大和さん  
                 
鹿島町の民話を語りつがれている「大和みどり」さんです。










不動滝の伝説(その1)
               
不動滝の滝つぼのところに、なわを持った不動さまがまつってあります。
そのため、井田の周辺には、「不動さまの持つ一尺より長いなわを燃やすな」といわれています。
なわを燃やす時は、「よりをほどいてからせよ」といいます。
それで、井田では50年ほど前から火事がなかったといわれています。




不動滝の伝説(その2)

ある目の悪い人が、不動滝の朝水が良くきくと聞いて、毎日一里ほどわらじばきで歩いて通った。









不動滝の伝説(その3) 

その人は毎日滝にうたれ、目を洗い、そして不動さまにお参りした。
すると、だんだん目が良くなり明るくなった。
それから、人々から「井田のおん滝は繁盛(はんじょう)なお滝さんかねひこさの目があいた」といわれるようになった。







屁(へ)売りじいさ1

「昔、昔、おじじとおばばが自分の家のカンショの屋根ふきしとったら、ワラの中に稲の穂が一本まじっとったとい。
それをいりこにしてなめとったら、面白い屁(へ)が出たと。」








屁売りじいさ2

「それをおじじが町へ売りに行ったら、買う人がおって、座敷に上がって尻をひねったら、町の人が何人もたかってきて、面白いというて手をたたいたと。
おじじぁ、面白うなって、もうひとつこいたら、町の人ぁ、次々とお金を投げてくれたもんで、おじじぁ、ふところに一杯お金を入れて家へ戻ってきたと。
それきりぶっつりかんなます。」