さんにょもんばなし




「さんにょもん」って何? 
 
「さんにょもん」は、江戸元禄時代、現在の珠洲市三崎町引砂に、実在したといわれる人物です。
とんちにたけ、その機転で、人々を助けたり、ときには困らせたりするけど、ちょっと憎めない人だったそうです。
そのさんにょもんにまつわる民話が、今も数多く残っています。






語り 「三文のがいもん」 

さんにょもん話の語り部の方にお話していただきました。
「京都の仏具屋で、がいもんを買おうとしたさんにょもんの身なりをみて、番頭さんは、「三文」と言ってしまいます。喜んださんにょもんは本当に三文だけ払って店を出ていこうとしたので、「(三文に)なりません。」と言って止める番頭さんに、がいもんを叩きながら、「(三文に)なります。」と言って買ってきたそうです。そのがいもんは、引砂の淨福寺・粟津の琴江院・正院の本住寺に今も残っています。」 (話者 さんにょもん保存会会長 濱田 舜英さん)




「さんにょもんのがいもん」の響き
 
三崎町粟津の琴江院に伝わるさんにょもんが寄付したがいもんの音色と響きをお楽しみください。









他にもいろいろあるよ さんにょもん話 

さんにょもん話は、他にもたくさんあります。さんにょもん保存会が平成15年に発行した本には、40本のお話がのっています。










さんにょもんの塚
 
引砂には、さんにょもんの塚があります。塚のすぐ横にある桜の木は、「えんま桜」と呼ばれています。
なぜ、そう呼ばれるのか、「だまされたえんま大王」のお話を読むとわかります。







さんにょもん祭り 〜さんにょもんきりこ〜 

さんにょもんの塚から、さんにょもん像を祭り会場へお連れするのに、きりこに乗せて運んでいます。









さんにょもん祭り 〜子どもたちの語り〜
 
子どもたちも、語りを披露(ひろう)しました。
(話者 さんにょもん保存会の子どもたち)









さんにょもん祭り 〜さんにょもんづくし〜 

民謡歌手の加賀山昭(かがやまあきら)さん作曲の「さんにょもんづくし」の盆踊りも披露(ひろう)されました。