宝達山は金の山
ほうだつさんはきんのやま




金がとれた宝達山 
               
宝達山は、能登半島の入り口にある宝達志水町にあります。標高637mの能登で一番高い山です。その高さとともに山なみの広さも有名です。すそ野は富山県側にも広くのびています。この宝達山には金と関係のある場所がいろいろあります。




山頂近くの中尾平(なかおだいら)  
                 
ここは宝達山の頂上に近い中尾平というところです。
今から、行くところは、金とどんな関係があるでしょう。
考えながらしっかり見ていて下さい。







金作りに使われた石うす
               
宝達山のふもとににある宝達志水町の宝達地区です。
 この地区には金の生産と関係のあるものが今でも残っています。
それは、ある家の庭と神社の石段を登り切ったところにあります。
さて、金を作るときに、どのように使われたのかな。
考えながら、しっかり見て下さい。





砂金が見つかった宝達川
               
宝達山をながれる宝達川です。この川に流れていた砂金を見た人が宝達山には金があると考え、金の掘り出しが始まったといわれています。また、この川の水をくみ上げて砂金と砂を分けたそうです。

 





金はどのようにして掘り出すのかな
               
宝達山に金山が開かれたのは天正12年(1584年)ごろといわれています。金を掘るトンネルが12ヶ所作られ、多い時は1年に大判で3500枚もの金がとれました。加賀のお殿様はトンネルを掘る掘子(ほりこ)たちが他の藩にいかないように税を免除したりしたそうです。掘子たちは宝達者、能登黒鍬(のとくちこ)と呼ばれ辰巳用水や他の土木工事にも大活躍したそうです
*紙芝居制作 山本勉氏・村井伸行