まちにいきるせきざいぎょう




切り開かれた大きな岩山

山肌(やまはだ)がきれいに削(けず)り取られている大きな岩山です。
凝灰岩(ぎょうかいがん)からできている日華石(にっかせき)が採石(さいせき)されています。
どのように採石しているのでしょうか。







石の塊(かたまり)に挑(いど)む

掘削機(くっさくき)を使って、40cmほどの溝(みぞ)を縦(たて)と横に付けていきます。
重い機械を操作(そうさ)したり、石の粉塵(ふんじん)が出たりして、作業が大変です。
以前は、この採石現場を3人が担当していましたが、今はなり手がなく、1人で作業を担当しています。






さあ、掘り起こしだ!

鉄杭(てつくい)を打ち込み、バールで掘り起こす作業です。
水の通り道になっていた箇所(かしょ)は石が割れてしまい、製品としての価値がありません。
ていねいに掘り起こしても、加工場に出せるのは3分の1ぐらいです。







しんちょうに、そして、大胆(だいたん)に

注文に応じて、切断機(せつだんき)で角材に加工していきます。
水をかけているのは、粉塵(ふんじん)や、摩擦熱(まさつねつ)が出るのを防いでいるのです。
細かい加工は、今でも手作業です。







みがき、仕上げられた石材

でき上がった日華石(にっかせき)です。
軟石(なんせき)で水を多く含み、火に強い特徴(とくちょう)があります。
私たちの生活の中で、どのように使われているでしょうか。







家づくりから町づくりへ

家の塀(へい)や蔵(くら)の壁(かべ)、それに、落ち着いた室内づくりに使われています。
また、施設(しせつ)や遺跡(いせき)の保全(ほぜん)にも利用されています。