せんいおうこくをささえたしょっきさんぎょう




木製織機

明治時代までの織機(しょっき)は、まだ木で作られている部品が多く、縦糸(たていと)に横糸を通す杼(ひ)も大型の木製です。









日本の繊維産業を支えた旧型織機

国内で織物がさかんだった1960年ごろには、石川県内に30以上の織機工場がありましたが、今ではその数は5社以下に減りました。
しかし、機械の技術は高く、世界の織機の半分以上は石川県の製品だといわれています。






エアガンの原理 エアジェットルーム

高速の空気の流れに横糸を乗せ、エアガンのようにして縦糸に横糸を通すのがエアジェットルームです。
1台の織機にはたくさんの部品が使われており、コンピュータ制御装置や、ジェットルーム装置をはじめとするハイテク技術の中には、石川県内の中小工場でしか作ることのできない部品もあります。
石川県の工業技術の高さをうかがうことができます。





水鉄砲の原理 ウォータージェットルーム

高速の水の流れに横糸を乗せ、水鉄砲(みずてっぽう)のようにして縦糸に横糸を通すのがウォータージェットルームです。
自動化された織機は、1分間に1000回以上も縦糸に横糸を通すことができる上、1日24時間の連続運転が可能です。
人力の100倍ものスピードで織物(おりもの)ができあがることになります。





糸を選ばない レピアルーム

機械のアームを使い、手渡しのようにして縦糸に横糸を通すのがレピアルームです。
スピードはジェットルームほど速くありませんが、様々な材質や太さの糸に対応できるため、もっとも広く使われている織機です。


アーム:腕(うで)のこと