ほうだつざん・しおまちのちそう




志雄町の住宅地裏の地層中の貝化石

 志雄町荻市(おぎいち)の住宅地のすぐ裏に、高さ約5メートルの泥岩層(でいがんそう)の地層が見られます。
多くの部分は草でおおわれていますが、表面には巻き貝などの貝の化石が多数見られ、かつては海底(かいてい)であったことが分かります。
ほかにも、貝の化石は、いろいろな場所で見られます。





宝達山の採石場(さいせきば)に見られる泥炭層(でいたんそう)

 志雄町新宮(しんぐう)から宝達山に登る道沿いに採石場があり、山を大きく崩(くず)してあるために、大きな露頭(ろとう)になっています。そこには黒色の泥炭層が見られます。


※露頭・・・化石や地層などが顔をむき出しにしていること。






志雄町の原御前(はらごぜん)の直立(ちょくりつ)した地層

 
志雄町原地区から宝達山に登ると、かつて僧(そう)が修行(しゅぎょう)したといわれている原御前という所があります。
そこでは、本来は水平に堆積(たいせき)したはずの地層が、ほぼ直立した状態(じょうたい)となっているのを見ることができます。
宝達山の花こう岩層が持ち上がってきた時に、押し上げられたために地層が直立したものと考えられます。






花こう岩採石場(かこうがんさいせきば)

 
宝達山には古い花こう岩層があります。
宝達山の放牧場(ほうぼくじょう)から小矢部(おやべ)にぬける道沿いに、花こう岩の採石場があります。
採石場のすぐ横を流れる川におりてみると、花こう岩が川の侵食(しんしょく)によって地表に表れているのを観察することができます。
川は浅く、すぐそばで観察することができます。


※浸食・・・風や波などが岩や土を削り取ること。