かなざわしにあるかせきのたくさんでるちそう  −おんまそう−



大桑層と書いて「おんまそう」と読む

 犀川の中流域、貝殻橋(かいがらばし)付近に広く見られるこの地層は、今から150万年〜80万年前の地層で、たくさんの化石がとれるので有名です。
大桑層と書いて「おんまそう」と読みます。







上流

 貝殻橋から上流を見ると、大桑層でも一番古い地層(およそ150万年前)と、それ以前(およそ1500万年前)にできた地層の境界線が見られます。
ここには生物の痕跡(こんせき)や植物が炭(すみ)になった痕(あと)があります。







中流

 
貝殻橋から少し下流には、たくさんの貝化石が密集(みっしゅう)した層、貝層(かいそう)があります。
この層から大桑層が傾(かたむ)いているのがわかります。
また、甌穴(おうけつ)と呼ばれる穴も見られます。









下流

 
さらに少し下流へ行くと、流れが穏(おだ)やかな河原(かわら)に着きます。
この辺(あた)りには、砂の中からたくさんの化石が見えています。









化石を見てみよう

 
どんな化石が見られるか、少し掘ってみましょう。
ヨコヤマホタテガイ、エゾタマキガイ、サイシュウキリガイダマシ、ビノスガイ、キララガイなど、冷たい海にすんでいた貝が見つかります。









80万年前にいたゾウと鹿(しか)の足跡(あしあと)

 
大桑層の一番下流域には、ゾウや鹿の足跡がたくさん見られます。ゾウはアケボノゾウ、鹿はシフゾウやカズサジカと呼ばれる、今は絶滅(ぜつめつ)した種であると考えられています。
よく見ると、ゾウの爪(つめ)の様子や鹿の特徴的なヒヅメがわかります。
また、上流と同じように、地層が傾いているのがはっきりとわかります。