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ブックトーク

 1月13日(金)、本校図書室にてブックトークが行われました。ブックトークとは、決められた時間内で本の魅力を紹介するという取り組みです。今回は岡野定先生と内海先生が、本の魅力を含め、たくさんのメッセージを生徒たちに送って下さいました。
 ブックトークを終えて、2人の先生方から感想を聞きました。



          岡野定 孝裕 先生
 私は、児童文学作品の『ナルニア国物語』(全7巻)という作品を紹介しました。私がこの作品を選んだ理由は、おもしろさを伝えたいことはもちろん、本を読むうえで何かを得ようとする視点を持つ大切さを伝えたかったからです。
 ブックトークでは『ライオンと魔女』のあらすじを紹介し、あらすじから読み取れる「子どもたちの心の成長」という視点で、意地悪なエドマンドとユーステスという少年を取り上げ、彼らが物語の流れの中でどのような成長を遂げていくのか紹介しました。
 ブックトークを終えて、参加した生徒たちが真剣に聞いている姿を見て、かつて私も友達や先生から本を紹介され、わくわくしていた感覚を思い出しました。本に出会う瞬間、それは自分から出会うにせよ、他人から紹介されて出会うにせよ、かけがえのないものだと思います。その出会いの中で、一生涯忘れられない本に出会えたなら、それは本当に幸せな出会いなのだと思います。ブックトークを通じて、その出会いを一人でも多くの生徒に届けることができたらなと思っています。
 「女の子」と「女」の違いはどこにあるのでしょう。「女の子」はどうなったら「女」で、また「女」は「女の子」に戻ることはできないのでしょうか。「男の子」と「男」もまた然り。山田詠美の『放課後の音符』はふと、そんなことを考えさせてくれます。若いうちの経験は正直、無駄なことでいっぱいだと作者は言います。でもその「無駄遣い」をたくさんした人が素直なおとなになるのだとも言います。放課後というのは学生にしか与えられない特別な時間だと私は思います。憧れを見つけ、いまの自分を見つめなおすのに放課後はぴったりな時間です。存分に良い「無駄遣い」をして下さい。   
             内海 玲奈 先生









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