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文化教室 〜知覧のさくら〜

 6月15日(水)、ラポルトすずにおいて文化教室が行われました。
 物語の舞台は、本土最南端の知覧飛行場近くにある「富屋食堂」。
時は、大東亜戦争まっただ中。連合軍の巨大な戦力に押され劣勢な
戦局にあった日本軍が戦局を挽回すべく敢行した戦死前提の
捨て身攻撃”特攻”。日本各地からニ十歳前後の若者が続々と集結した。
一度基地を飛び立ったが最後、ニ度と戻ることのない不条理な作戦の中に、
若き特攻兵達は「富屋食堂」を営むトメさんたちとの関わりの中で、
自らの命の価値を問いなおしていく。
今まで生きてきたことの意味、そしてこれから生き続けたであろう命の価値。
彼らが見つけた人生の真実とは何だったのだろうか。

 演劇のはじめに、校長先生が「プロの技にふれて下さい」そして「生きるとはどういうことなのか、命の重みを感じて下さい」とあいさつされました。音響・照明、そして圧倒的な演技力を目の当たりにして、生徒は何を感じたでしょうか。

【生徒の観賞文から】
 現代の私たちが一生をかけて取り組む「死」と向き合うことを、あまりにも少なすぎる時間で行わなくてはならない〜(略)〜常に変わる世界でも変わらない自然の法則の向こうに仏様を感じた人、流れる川を見て悟った人。発想はどれも素晴らしく、到底私には同じ領域にいくことは出来ないと思った。
 一番心に残っている言葉はハジメ中尉の母が、特攻志願の人たちのことを表した「正しすぎる」「立派すぎる」「人間ではない」という言葉です。〜(略)〜未来のためにと犠牲になった若者たちに深い敬意を抱きました。
 支えてくれている家族や親友の大切さ、ありがたさと、一人ひとりの命の重さ、大切さを改めて感じたような気がしました。
今、私たちはこの世の中を平和に幸せに暮らすことができます。こうしていられるのも、今日観た演劇のように、お国のために命をささげ戦ってくれた人々がいて、今の平和な世の中につながっていったからだと思います。〜(略)〜築きあげてくれた今を大切に生きなければいけないなと感じました。










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