平成24年度(文系フロンティアコース開設初年度)の活動や行事について紹介します。

 
 
 


3月中旬、本校において、平成24年度NSH成果発表会を行いました。

この成果発表の一環として、本校の文系フロンティアコースと理数科のクラス予選を通過した生徒による「NSHスピーチコンテスト」「FS(フロンティアサイエンス)スピーチコンテスト」を同時開催しました。
スピーチのテーマは「世界と私」。能登地区在住のALTの先生方に審査していただき、出場者は緊張しながらも自分の想いを伝えようと一生懸命スピーチしました。

本校のNSHは平成24年度からスタートしており、今年度文系フロンティアコースに在籍している生徒はまだ1学年のみですが、理数科には上級生がいるため、ここで彼らの素晴らしいスピーチを聞くことができ、大きな刺激を受けたようです。


会場には、石川の文化を世界に発信していくパンフレットを展示しました。
これは、食、祭、風土など、石川の文化に関する様々なことを英語で解説したもので、文系フロンティアコースの生徒たちが文化について調べ、英語の文章を考え、デザインを工夫し、制作したものです。
他校から参加してくださった先生方には多くの励ましのお言葉をいただきました。

最後は、文系フロンティアコースの概略や今年度の教育活動について説明・報告を行いました。
NSHの活動が広く社会に目を向けていくフィールドワークとしての可能性を持っていることを改めて感じました。

 


 


11月下旬、石川県能登町において行われた「『能登の里山里海人』聞き書き研修」に、文系フロンティアコースから有志のメンバーが参加してきました。

将来国際人となって活躍することを目指す彼らにとっては、『世界』へ出る前に、まずは自らのふるさと『能登』を深く知ることがとても重要です。
書籍やインターネットではなく、豊かな経験を持つ“名人”と呼ばれる方々とお会いし、直接の対話を通して物事を深く調べたり考えたりすることは、彼らにとって非常に貴重な経験となりました。また、七尾高校を離れ、他校の高校生と寝食を共にする生活も新鮮だったようです。

「聞き書き」とは、高校生が様々な分野の“名人”、“名手”を訪ね、知恵や技術、人生そのものを記録する手法です。話し手の語り口調を活かした文章にまとめられることが大きな特徴であり、魅力の一つでもあります。
また、この手法は農林水産省や文部科学省などが主催する「聞き書き甲子園」でも活用されています。(参考:世界農業遺産「能登の里山里海」情報サイト第1回「能登の里山里海人」聞き書き研修の実施について

生徒たちは研修の中で、インタビューの仕方や録音機器の使い方、文章校正の仕方まで、「聞き書き」に必要な様々な技術を身に付けました。

そして、実際に能登の自然と関わる“名人”の方々にお会いし、「聞き書き」を通して“名人”の知恵や技、そして生きざまやものの考え方を丸ごと受けとめ、学びました。
この研修は来年まで続けられます。
生徒たちが自分の世界を広げ、「世界農業遺産(GIAHS)」に認定されたふるさと「能登の里山里海」に誇りをもち、これを世界に発信していってくれる日が楽しみです。

 


  


11月上旬、NUSHSの生徒の皆さんがシンガポールより来日し、七尾高校を訪れました。

NUSHSとは、National University of Singapore High School (=シンガポール国立大学附属高校)の略です。
アジアで最も評価の高い大学の一つである“NUS”、その附属校に通う高校生である彼らの中には、日本に興味を持って日本語を学んでいる生徒もいました。
ある生徒は、「日本のアニメで覚えた」という日本語を、とても流暢に話していました。

NUSHSと七尾高校の交流は毎年続いており、今年は理数科の生徒たちが夏休みを利用してシンガポールへ渡り、NUSHSを訪れています。
NUSHSのハイレベルな数学や理科の学習内容に多くの刺激を受けて帰国しました。今度は七尾高校がNUSHSの皆さんを日本へお迎えする番です。

まずは、初めて石川県へ来た皆さんに、石川県のことについてプレゼンテーションしました。もちろん全部、英語!




そして、日本流のおもてなしといえばやはり“お茶”。
NUSHSの生徒たちを和室に案内し、茶道を体験してもらいました。
(←ブレザーにグリーンのズボンがNUSHSの制服です)



和室、畳、正座、日本茶、和菓子…
シンガポールの高校生の目にはすべてが新鮮に映ったのではないでしょうか。

七高生のリードでお茶会がすすめられました。
「おもてなし実習」で作法を学んだ成果を発揮!


数日間の滞在中、協同学習活動を通して一生忘れられない思い出と共に、
大切な友人を得ることができました。
ありがとう!
お互い高い志をもってこれからも研鑽を積み、立派な国際人となって、またどこかで会いましょう。
 


  
 

10月下旬、「おもてなし実習」を行いました。

外国からの来訪者に日本文化について説明できるよう、日本の「おもてなし」の文化に対する理解を深めるために行われた実習です。

将来、国際的に活躍することを目指す文系フロンティアの生徒たちにとっては、とても重要な勉強ですね。

今回は茶道の講師として岡本温先生をお招きし、茶道に見られる日本のおもてなしの心を講義と体験学習とを通して学びました。

教室で講義を受けた後、学校内の和室へ移動。
本校の茶道部顧問教諭からも茶道の指導を受けました。
まずはお茶碗の持ち方から…


ほとんどの生徒にとって茶道は初めての体験だったようです。
最初は戸惑いながらでしたが…
だんだん、身のこなしが淑やかになってきた?

見守っているみんなの表情は真剣そのもの。
緊張が伝わります。

イギリスからやってきた本校ALT(=Assistant Language Teacher)のMartinも、みんなと一緒に茶道に初挑戦!



毎日忙しい高校生活の合間に、
少し「ほっ」とする時間になったかな?
最後にお茶をいただく仕草は、なかなか様になっていますね。

とても新鮮で貴重な経験をさせていただきました。



  


9月下旬、七尾高校では「SSH・NSH体験入学」という行事が行われました。

夏にも中学生を対象として「七尾高校体験入学」が行われていますが、この「SSH・NSH体験入学」は、特に理数科と文系フロンティアコースについての体験入学です。



体験入学に参加してくれた中学生の皆さんに昼食のお世話をしたのは、文系フロンティアコース1年生の生徒たちです。

彼らの得意の英語で会話し、昼食を配布しました。
中学生の皆さんは、上手に話せたかな?


七高生によるポスターセッションも行われました。

理数科や文系フロンティアコースへの入学をめざす中学生の皆さんは、とても真剣に説明を聞いてくれました。

下の写真は、英語の体験学習の様子です。



七尾高校の教室で、実際に七尾高校の授業を体験している中学生の皆さんは、夢に目をきらきら輝かせていました。

「Student's voice」のコーナーに、この日参加してくれた中学生の皆さんの声の一部を掲載しています。



  



8月中旬、石川県の「国立のと青少年交流の家」で、語学キャンプ「イングリッシュ・キャンプ」を行いました。

3日間英語のみを話して生活するという、「模擬留学合宿」ともいうべき活動です。ネイティヴの先生に指導されながら基礎的なコミュニケーションについて学び、最終的には英語で行うプレゼンテーションを作成しました。


この合宿では、普段から親しんでいる七尾高校の先生たちまでもが英語で話しかけてきます。

日常とは違う環境で、みんな最初は「ここは日本!?」と戸惑っていましたが、必死に相手の言葉を聞き取ろうとし、話そうとしている様子が見て取れました。

みんなで英語生活を楽しみながら(苦しみながら?)寝食をともにした三日間は、夏休みの想い出の1ページとなりました。
そして…英語学習へのモチベーションが非常に高まりました!
 
 


 



 7月下旬、MJF(モントレー・ジャズ・フェスティバル)というジャズ楽団が来日し、七尾高校を訪れました。

日本のことを知ってもらおうと、「Japanese POP(日本の音楽)」や「Japanese sweets(日本の和菓子)」など、様々な日本の文化について、文系フロンティアの生徒たちが事前に準備したプレゼンテーションを行いました。


 上の写真は、「キャラ弁(キャラクター弁当)」についてプレゼンテーションしているところです。(もちろん、すべて英語!)

色とりどりのきれいなお弁当が映し出されるたびに、モントレーの高校生からは歓声が上がっていました。
一番人気があったのは「ピカチュウ」のキャラ弁。みんな日本のアニメやゲームが大好きなんですね。


←日本のスポーツも体験してもらいました。
竹刀を持っているのはモントレーの高校生です。

剣道部の生徒が少し実演して見せた動きを
真似してくれています。



七高生たちは普段学んでいる英語を活かして一生懸命コミュニケーションをはかっていました。
さすが高校生同士、すぐに仲良くなれました!

みんなで手作りした手巻きずしがとってもおいしかったです。