農場だより 

 

 

 


学校では、生産科学科の生徒を中心に、ハウス等を利用して四季折々いろいろなものを育て、販売もしております。

ご入り用のものがありましたら、学校の農場までご連絡ください。

TEL  0768−76−1211

FAX  0768−76−0079

 

わが校自慢の取り組み「ササユリ球根の増殖」

● 取り組みのきっかけ・概要

 能登半島はササユリが生息する北限に位置する。半島の中心部にある柳田村にはササユリが多く自生し

ており、多くの村民から最も愛される花であることから村花となっている。また、能登青翔高校のシンボ

ルフラワーでもある。山堀球根の栽培では絶滅することが懸念され、5年前からバイオ科学部ではバイオ

テクノロジーの技術でササユリの増殖を試みた。地域と連携してササユリを増殖することになり、現在バ

イオ専攻生が主体となって増殖に取り組んで開花球根の育成に成功している。能登空港の土産品として商

品開発にも力を入れている。

 

● 現在の活動状況

 ササユリはバイオテクノロジーの技術でもりん片の組織から開花球根にいたるまでに4年〜5年を要する。

早春に掘りとった球根のりん片を無菌操作で植物ホルモンを入れたMS培地に植え付ける。最初は米粒大の

子球からしだいに小豆大になり、開花するときは直径3.0cmになる。来年度開花する可能性のある球根

は約300球に増殖している。小豆大の子球を含めると1万球になると推測される。現在はこれらの子球を

確実に開花可能な球根に育成することに生徒は日夜努力している。

  増殖成功後の計画

  @村植物園へ移植

  A村老人会へ配布

  B小学校へ配布

  C森林組合へ販売

  D能登空港での土産品

本校生徒の声!

 人工培養によって育成したササユリが開花したことに驚いた。試験管の中でササユリの球根から根が出て葉

が育っていく過程をみれてとても良かった。能登空港で販売できればいいなと思っている。

 

● 今後の活動に向けて一言

  ササユリはほぼ増殖に成功したと考える。能登半島にはヤマシャクヤク、エビネ、ハマボウフウ、ギョウジャ

ニンニク、マツタケなどの自生地がある。これらをバイオテクノロジーの技術で増殖することを考えている。

 

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