医王山

由来略歴

養老3年白山を開いた泰澄大師がこの山に登り、薬草が多いので中国の育王(いくおう)山にちなんで育王山と名付けられましたが、その後時の天皇が病気になりこの山の薬草を献上したところ病気が治り、よろこんだ天皇がこの山に「医王山」と名付けたといわれています。また「金城勝覧図誌」には「山中薬草多きにより名を得るなり」とあり、「加能越大路水径」に「山上薬師あり故に名とす」とあります。医王は薬師如来の別名でもあり、この山に薬草が多いので薬師如来の山「医王山」と呼ばれるようになったのではないかといわれています。

見所

そもそも医王山とは奥医王山 白はげ山 黒たき山などの山並みをまとめて言うことが多く、この山々は、金沢の町並みの背後にそびえ、金沢市民の心のふるさとも言うべき存在である。 とんび岩 大沼(いけ)三蛇の滝などがあり、市民のハイキングコースとして親しまれている。
三文豪以外にも深田久弥や田中澄江などがその随筆の中で医王山にふれている。

鳶岩遠景 白はげ山山頂
大 沼
富山県からの登り口 とんび岩
三蛇の滝