第3回卒業公演「十一ぴきのネコ」 井上ひさし原作
                                 東   修 演出  

”にゃん!”とも素敵な20ぴき

 6月13日(日)、14日(月)の2日間にわたり、演劇コース第三期生による第3回卒業公演「十一ぴきのネコ」が能登演劇堂で上演された。
 「十一ぴきのネコ」は、井上ひさし原作。のらネコたちがえさを求めて旅を続けながら団結し友情を育んでいく物語。
 演出は、今年も東修さん(本校演劇コース講師)が担当し、音響は、スピーカーを通した機械音は一切使わず、ピアノ演奏と出演する生徒が出す効果音のみで舞台を展開させるユニークな演出でネコたちの世界を表現した。
 卒業公演の準備は昨秋から始まり、台本の読み合わせなどを経て、12月にはキャストが決まった。キャスティングでは、第三期生20名全員が舞台に立つことになったため、一部のキャストでダブルキャスト方式を採用し、劇の途中で交代した。
 

 舞台は、「にゃん十一」たちの漫才で始まった、 野良猫たちは、えさを求めて旅に出ることにした。 見つけた魚が大きすぎて、戸惑う野良猫たち。
「にゃん太郎」は、飛行機で体当たりすることにした。 魚をたらふく食べた猫たちは、湖のほとりで野良猫共和国を作ることにした。 観客は、出演した3年生の好演をねぎらった。
 公演は立ち見が出る盛況で、2日間で1,200名が観劇に訪れ、観客は歌を交えたミュージカル風のネコのドラマを楽しんだ。
 観劇には、石川県の行政関係者をはじめ、無名塾の演出家林清人さんご夫婦などプロの劇団関係者、県内外の高校の演劇指導教員などが訪れた。また、武蔵工大で舞台建築学を専攻している韓国からの留学生が研究活動の一環として観劇したほか、中島中学校と向洋中学校の全校生徒、御祓中学校の生徒会執行部の生徒など各界各層の人たちが鑑賞した。
 公演には、酒井藤雄教諭(本校演劇担当)が特別出演し、原田香織教諭(本校音楽担当)がピアノ伴奏した。
出演者・母親・姉妹たちが入り交じっての記念撮影。終演後のロビーは、歓声で沸き上がった。