石川県立能登青翔高等学校 |
学校長 高 野 勉 |
平成22年度 学校経営計画書及び自己評価計画書
平成22年度 学校経営計画
1 教育目標
(1)一人ひとりの個性・能力を生かし、自ら学ぶ意欲と豊かな心を備えた人間の育成。
(2)規範意識を高め、知・徳・体の調和のとれたチャレンジ精神豊かな人間の育成。
(3)積極的に自己の啓発に努め、「生きる力」と「たくましい力」を備えた人間の育成。
2 学校の中・長期的目標
(1)学校の現状
1)生徒の中には、目的意識や基礎学力に欠け、授業に対する理解力も十分でないため、漢字の読み書きや読書に取り組み、生徒の自主性や学習意欲を喚起させていく必要がある。
2)基本的な生活習慣やマナーが十分身につけていない生徒が見られるため、生徒一人ひとりにきめ細かい面談や学校内外の体験学習を通して、自分の生き方・在り方を主体的に考えさせる必要がある。
3)自分に自信の無い生徒や内省的で意欲に欠ける生徒がいるので、コミュニケーション能力の育成や部活動、生徒会活動等を通して達成感や充実感を味わわせ、自信や積極性を持たせる必要がある。
4)生産科学科の在学生は少なく、また、農場施設の有効利用や農場経営の変革が求められている。
5)学校便り等で学校運営や生徒の活動状況等を随時紹介して、本校教育への理解を求めているが、HPの更新をはじめ学校発信情報の一層の工夫・充実させる必要がある。
6)能登高校における農業教育・介護福祉教育への円滑な移行を図る必要がある。
(2)生徒に関する中・長期的目標
1)家庭学習の習慣を確立し、基礎・基本の学力、コミュニケーション能力を育てる指導を行う。
2)自らを正しく認識し、将来への展望や進路目標を考える向上心豊かな人間を育成する。
3)時間とルールを守り礼節と信義を重んじるなど、基本的な生活習慣の確立を図る。
4)学校行事や部活動を活性化し、生徒が主体的に運営する態度と能力を育成する。
(3)教職員・学校組織等の望ましい在り方
1)教職員の資質向上に努め、教科指導力並びに生徒理解の向上・充実を図る。
2)校務分掌間の連携を密にして活性化を図り、全ての教育活動に全職員が一丸となって学校運営に努める体制を確立する。
3)開かれた学校づくりに努め、地域の声を学校経営に生かす。
4)管理職及び主任への報告・連絡・相談体制の一層の推進を図る。
3 今年度の重点目標
(1)基礎・基本の徹底と、生徒にとってわかる授業、生徒が意欲的に取り組む授業の工夫を図る
1)授業規律の確立(私語、居眠りを無くす)
2)特別時間の漢字学習・読書の時間の充実
3)家庭学習時間の増加と資格取得の推進
(2)豊かな人間性の育成を推進する。
1)生徒の内発意欲を高め、自らを律する規範意識の高揚
身だしなみ指導と挨拶の指導を通して、基本的生活習慣を育成する。
2)ボランティア活動の推進
農場施設の有効活用も踏まえたボランティア活動の取組
(3)教員の指導力向上の取組を推進する。
1)互見授業と生徒の授業評価を通した授業改善の推進
2)教科指導等研究会やセンター研修等への参加による教科指導力の向上
(4)特色ある教育活動の積極的な情報提供を行い、保護者や地域から信頼される学校づくりを図る。
1)学校だより、学年だより等を利用して積極的な情報発信に努める。
2)学校評価の実施と公開により、地域から信頼される学校づくりを推進する。
3)公開講座の実施、学校公開の推進、地域と連携した行事の実施を通じて地域への貢献に努める。
(5)農業教育の重要性に対する理解と農業の持つ教育力を発揮できるよう、農場設備の活用方法の工夫や農場経営の改革を図る。
1)農業実習を通して達成感を得るとともに健全な勤労観を養う。
2)農場教育施設を利用した体験学習の推進を図り、農場の開放促進と農業への興味・関心の増加を図る。
3)農作物の育成方法等に工夫を凝らし、地域への積極的な情報提供を行う。
(6)能登高校地域創造科(農業系・福祉系)と鳳柳寮に関する取り組み
1)能登高校地域創造科の農業系と福祉系の1年生および2年生の能登青翔高校校舎でのスムーズな授業展開
2)鳳柳寮の生活指導体制の確立
・青翔高校3年生と能登高校1・2年生への公平公正な生活指導の取組
(7)今年度末実施する閉校式の円滑な進行
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石川県立能登青翔高等学校 |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
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1 |
基礎・基本の徹底と、生徒にとってわかる授業、生徒が意欲的に取り組む授業の工夫を図る |
@ |
緊張感を持った授業組立に取り組み、授業規律を確立させる。(私語、居眠りを無くす) |
全員 |
授業に消極的な生徒が目立ち、目的意識を持って学習に取り組む生徒が少ない。 |
【満足度指標】 授業規律の確立に学校全体で取り組み、私語、居眠りをする生徒が減少している。 |
学習意欲が高まり、指導に満足している割合が、 A83%以上 B77%以上 C66%以上 D62%未満 |
Dの場合、分析し、改善策を個々で立案する。 |
生徒及び教員の授業評価アンケート調査 |
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A |
特別時間を設定し、漢字学習を推進する。 |
教務 図書 |
漢字検定3級以上の生徒の割合は33%だが、4級を取得できない生徒が22%いる。 |
【成果指標】 4級に満たない生徒の数が減少する |
3回の漢字検定で4級以上の生徒の割合が、 A50%以上 B44%以上 C40%以上 |
2回まででCに満たない場合、具体的対応策を変更する |
検定結果で評価 |
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特別時間を設定し、読書活動を推進する |
教務 図書 |
1年間の一人当たり図書館の貸し出し件数が14.3冊であった。 |
【成果指標】 読書をしない生徒が減少する。 |
一人当たり・一月当たりの貸し出し件数が、5冊以下の生徒が A25%以内 B35%以内 C45%以内 |
1回目調査でCの場合、対応策を検討する。 |
7月、12月に読書量調査 |
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B |
適切な学習課題を課して生徒の家庭学習時間を増加させる。 |
教科 学年 |
家庭学習時間が0.5時間以上の生徒は6割強である |
【成果指標】 家庭学習時間が0.5時間以上確保されている。 |
家庭学習時間量0.5時間以上が A70%以上 B60%以上 C60%未満 |
Cの場合、改善策を検討する。 |
生徒の家庭学習時間調査と教員アンケート調査 |
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漢字検定を含む各種資格取得への取り組みを推進する |
教務 教科 |
2級以上の資格取得者数は33%であった。 |
【努力指標】 各種資格取得に意欲を持って取り組んでいる。 【成果指標】 資格取得者数の割合を維持する。 |
資格取得に意欲的に取り組む生徒の割合が、 A75%以上 B50%以上 C50%未満 2級以上の資格取得者数が、 A50%以上 B44%以上 C38%以上 |
Cの場合、改善策を検討する。 Cの場合、指導方法を再検討する |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
2 |
豊かな人間性の育成を推進する |
@ |
身だしなみ指導で違反回数に応じた指導を推進させる。 |
生徒指導 学年 |
服装・頭髪検査できちんとした生徒は7割弱であり、指導を受ける生徒が固定化する傾向にある。 |
【成果指標】 繰り返し指導を受ける生徒が減少する。 |
繰り返して指導を受ける生徒の割合が、 A10%以内 B15%以内 C15%以上 |
Cとなった時点で指導方法を再検討する。 |
服装検査を年間7回実施する |
登下校時や職員室の入退室時にきちんと挨拶が出来るよう、生徒会活動を推進する。 |
生徒指導 全員 |
挨拶指導はされてはいたが、積極的な声掛け活動がなかったこともあり、元気な挨拶ができない生徒が一部にいる。 |
【満足度指標】 生徒全員が元気な挨拶をするようになる。 |
全員が元気な挨拶をしていると思う割合が、 A80%以上 B70%以上 C60%以上 |
Cの場合、指導方法を再検討する。 |
職員のアンケートによる自己評価で判断する |
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A |
農場施設の有効活用も踏まえたボランティア活動の推進 |
総務 特活 |
ボランティア遠足や、地域の行事に学校全体で取り組み、一定の評価は得ているが、ボランティア活動に積極的に参加する生徒数は少ない。 |
【満足度指標】 参加した生徒が、ボランティアの意義を理解し、満足感や達成感を得ている。 |
参加した生徒の満足度が A90%以上 B80%以上 C70%以上 |
Cの場合、内容、方策を検討する。 |
活動後にアンケート調査を実施する |
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体力アップ1校1プランに基づいた、基礎体力の向上を図る。 |
体育科 |
縄跳びと長距離走で更なる持久力の向上を図る必要がある。 |
【成果指標】 体力測定で記録が向上している。 |
5月と1月に体力測定を実施し、記録向上した生徒の割合が、 A83%以上 B77%以上 C66%以上 D62%未満 |
Dの場合、内容を検討する。 |
1月の体力測定で判定。 |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
3 |
教員の指導力向上の取組を推進する |
@ |
互見授業と生徒の授業評価を通した授業改善の推進 |
教務 |
生徒による授業評価は実施しているが、教員相互の授業見学は停滞している。 |
【努力指標】 教員相互の授業見学を行った。 |
授業見学をした回数が、 A4回以上 B3回 C2回 D1回 |
C、Dの合計人数が50%以下の場合、方策を検討する。 |
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A |
教科指導等研究会やセンター研修等への参加による教科指導力の向上 |
教務 |
2教科以上の教科指導等研究会は実施し、研究授業は行っているが、センター研修受講者の割合は多くない。 |
【努力指標】 学習指導に関する研修や情報交換会に積極的に参加している。 |
年間を通して、研修や情報交換会に参加した回数が、 A4回以上 B3回 C2回 D1回 |
Dが半数以上の人数の場合、改善策を検討する。 |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
4 |
特色ある教育活動の積極的な情報提供を行い、保護者や地域から信頼される学校づくりを図る |
@ |
学校だよりを利用して積極的な情報発信に努める。 |
総務 |
学校だよりは毎月発行し、保護者及び地域に生徒の活動状況や学校のようすを案内している。 |
【満足度指標】 生徒と学校の活動状況が分かり、興味深く内容に満足している。 |
活動状況がよく分かると回答した割合が、 A90%以上 B85%以上 C80%以上 D70%以上 |
Dの場合、内容を再検討する。 |
保護者、地域へのアンケート調査 |
A |
教育ウィーク期間を中心に、学校公開を推進する。 |
教務 総務 |
教育ウィークの授業日に保護者と地域に対して、授業公開と施設公開の形で学校公開を実施している。 |
【満足度指標】 授業公開、施設公開を行い、学校の教育活動に満足している。 |
来校者アンケートで、本校の教育活動に対して満足しているか、 A満足している B不満はない C不満である |
Cが一人でもあった場合、改善策を検討する。 |
来校者アンケート調査 |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
5 |
農業教育の重要性に対する理解と農業の持つ教育力を発揮できるよう、農場設備の活用方法の工夫や農場経営の改革を図る。 |
@ |
栽培・飼育・加工などの農業実習を通して達成感を得るとともに健全な勤労観を養う。 |
農場 農業科 |
過去に達成感・成就感をあまり体験していない生徒に農業の基礎基本を体験させ、理解させている。 |
【満足度指標】 栽培・飼育・加工に関する学習活動に満足している。 |
農業(栽培・飼育・加工)を学習したことを良かったと思う生徒の割合が、 A83%以上 B66%以上 C50%以上 |
Cの場合、改善策を検討する。 |
生徒アンケートによる。 |
A |
農場教育施設を利用した体験学習の推進を図り、農場の開放の促進と農業への興味・関心の増加を図るため開放講座(県民大学校)を開講する。 |
農場 総務 |
例年、学校開放講座(県民大学校)を行い、農場施設を開放し農業への興味関心の増加を図っている。 |
【満足度指標】 農業関連知識や技術が身につき、指導に満足している。 |
指導に満足している割合が、 A80%以上 B70%以上 C70%以上 D70%未満 |
Dの場合、講座内容を変更する。 |
受講者アンケートによる。 |
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重点目標 |
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具体的取組 |
主担当 |
現 状 |
評価の観点 |
実現状況の達成度判断基準 |
判定基準 |
備 考 |
6 |
能登高校地域創造学科(農業系・福祉系)の学習と鳳柳寮運営の円滑な推進を図る。 |
@ |
能登高校地域創造科(農業系・福祉系)の授業が能登青翔高校の校舎でスムーズに授業展開される |
教務 |
能登高校の後期における農業系と福祉系の専門科目授業は能登青翔高校校舎を利用している。 また、授業日課時間は同じに設定した。 |
【満足度指標】 違和感なく授業準備がなされ、授業が展開されている。 |
違和感なく授業が展開されたと思う生徒の割合が、 A90%以上 B80%以上 C80%未満 |
Cの場合、改善策を検討する |
職員・生徒のアンケート調査による。 |
A |
鳳柳寮のこれまでの寮日課と寮運営を生かした生活指導体制の確立を図る |
寮 生徒指導 |
能登青翔・能登高校の3・2年入寮生は寮規律を理解し適切に行動できるが、能登高校1年生は寮生活自体が初めての体験である。寮日課は同じに設定した。 |
【成果指標】 寮日課、寮運営が円滑に行われている。 |
寮日課、寮内規則を守れない生徒が1ヶ月につき、 A1人以下 B2人以下 C3人以下 D4人以上 |
C、Dの場合、改善策を検討する。 |
2校の寮生徒の合計で判断する。 |