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箔打ち(はくうち)
袋革(ふくろがわ)につつまれたパックを上下左右と動かしながら、箔が均一にのびるように打っていきます。
昔は、二人の職人が向かい合い、槌(つち)で打っていましたが、大正時代に箔打ち機が導入されました。
3分間打って、15分間冷(さ)ます作業を数十回くり返します。

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澄(すみ)から箔(はく)へ
千分の一ミリのあつさの澄を箔打ち機にはさみ、箔打ちをくりかえし、一万分の一ミリのあつさの箔に仕上げていきます。
10円玉の三分の一の大きさの金が、畳(たたみ)一畳(じょう)分の大きさに引きのばされます。
※千分の一のあつさのものを澄という

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箔移し(はくうつし)
打ち上がった箔を皮板(かわいた)の上にのせます。そして、竹枠(たけわく)を使って決められた大きさに一枚一枚切り、紙にはさんでいきます。
箔は、静電気(せいでんき)などで手につきやすいため、手で持たず、竹ばしを使います。

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金箔工芸品(きんぱくこうげいひん)の数々
金箔は、仏壇(ぶつだん)、屏風(びょうぶ)をはじめ、置物(おきもの)、入れ物など、さまざまなものに使われます。能登のまつりの御輿(みこし)やキリコにも多く使われています。
北陸の、雨と雪の多いしめった空気と水質のよさ、そして、職人の技術と精進(しょうじん)が、金沢の金箔工芸(きんぱくこうげい)をささえています。

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