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なき桜物語
「唐で修行した弘法大師が、あまたの弟子から三国伝来の伝承者として認められ、三杵という宝物を与えられました。それを他の弟子がねたんで、三杵を奪い返そうとしました。弘法大師は日本の海に向かって三杵を投げ、日本に帰ってから全国を探し回りました。そのうちの五鈷杵がこの桜の木にひっかかっていて、木からお経の声がないているように聞こえたそうです。」(話者 法住寺 坊守 佐伯三枝子さん)
*三杵(さんしょ)とは、独鈷杵(どっこしょ)、三鈷杵(さんこしょ)、五鈷杵(ごこしょ)の3つのことで、密教の修法に使う法具。

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