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授業前のアンケートで,知的財産権のうち「著作権」は,「A 聞いたことがあり,意味もだいたい知っている」が81.2%を占め,「B 詳しくは知らないが,聞いたことがある」とあわせると99.4%となり,他と比較してもその認識度が高いことが分かった。 また,いわゆる産業財産権うち,「特許権」は「A」「B」の割合が79.0%と認識度が高いが,「実用新案権」「意匠権」「商標権」については認識度が低いということが分かった。(図表2) 図表2 知的財産権に関わる権利の認識度(回答数154名) ![]()
図表3は,高校生にとって経験があると思われる,著作権に関わるいくつかのケースについて,その経験度を測るアンケートの結果である。 図表3 著作権に関わる行為の経験度(回答数154名)
・生徒が「A したことがある」と回答した割合が最も高いものは,「@CD(DVD)のコピー(コピーをもらうことも含む)」の64.3%,続いて「C問題集やテキストのコピー」の55.8%であった。 ・授業などで@,Cなどのケースを取り扱う場合は,「私的使用のための複製」にあたるかどうか,コピーをしてもよい記録方式であるか(Fのケース)などを法律の理解を通して,考えさせる必要がある。 ・「BWeb上にある写真やイラストの自己Webでの利用」及び「HWeb上にある文章や友達の文章の感想文への利用」はそれぞれ16.9%と13.6%であり質問項目の中では割合が高かった。このようなケースからは,著作物の使用について適切に行動する態度や他者の権利を尊重する態度を身につけさせたい。 ・20.8%と予想以上に高い値を示したのは,「Gファイル交換ソフトを使った配信(ダウンロード)」である。この値は今後も増加していくことが予想され,看過できない。著作権意識の育成に努めるとともに,その違法性や危険性も視野に入れた指導が必要である。 ・「E偽ブランド品の購入」も13.6%と高い値であり,学校の実態によっては,商標権などの産業財産権も含めた指導が考えられる。 |
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