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1.はじめに
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(1) アンケート調査について |
石川県立の高等学校・情報科担当教諭による著作権に関する授業の※アンケート調査を基に,授業前と授業後における高校生の著作権意識についてまとめた。
この結果,授業後には生徒の著作権意識に明らかな向上が見られた。
※平成19年11月に4クラス156名を対象に実施
(2) 情報モラル教育における著作権の系統的指導について |
図表1は,情報モラル教育を大目標・中目標レベルで分類・整理し,指導モデルとして示された資料の著作権にかかわる箇所の抜粋である。
図表1 高等学校段階での著作権の指導モデル
@ 情報モラルの指導資料・系統表より一部抜粋 (石川県教育センター)
指導課題 |
高等学校 |
著作物などの利用のルールと法の遵守 |
○著作権・肖像権は作者や本人が持つ基本的な権利であることを理解し,尊重することの重要性を理解する
○著作権を法律と関連付けて理解し,不正な使用は違法行為であることを認識するとともに,適切な手続きを経て使用することができる |
A すべての先生のための「情報モラル」指導実践キックオフガイド・情報モラル指導モデルカリキュラム表より一部抜粋 (社団法人日本教育工学振興会)
分 類 |
高等学校 |
1.情報社会の倫理 |
b5-1:個人の権利(人格権,肖像権など)を理解し,尊重する
b5-2:著作権などの知的財産権を理解し,尊重する |
2.法の理解と遵守 |
c5-1:情報に関する法律の内容を積極的に理解し,適切に行動する
c5-2:情報社会の活動に関するルールや法律を理解し,適切に行動する |
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ここから情報モラル教育における高等学校段階での著作権指導として,以下のことが大切であると考えられる。
・著作権や肖像権などの作者や個人が持つ権利を理解し,尊重すること
・著作権,その他の情報に関するルールや法律の内容を理解し,適切に行動すること |
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