学校長挨拶

  能登高校のホームページを訪問していただき、ありがとうございます。

  平成21年に開校した本校は、能登半島の先端近く、世界農業遺産「能登の里山里海」の地、石川県鳳珠郡能登町(ほうすぐんのとちょう)に位置し、各学年地域産業科1クラス、普通科1クラス、全校生徒184名の高校です。

  普通科は2年次より文系・理系・福祉の3系列に別れ、自分の進路に応じた学習を進めます。地域産業科は1年後期より農業・水産・商業の3系列に別れ、専門的に学びを深め、多くの資格取得を目指しています。このように能登高校は、様々な分野の学習を深く学ぶことができ、あらゆる進路を実現することができる学校です。

  内閣府所管の「地域高2留学」を始めて4年目になります。初年度は1名が香川県から地域産業科に、2年目は東京都・神奈川県・福井県から計3名が地域産業科に、3年目は東京都から1名、神奈川県から2名が普通科に、今年度は東京都から2名が普通科に、山口県から1名が地域産業科に来てくれています。育った環境も文化も違う高校生同士が出会うことで、留学生も本校生徒も自分の新たな一面を発見し、価値観の変容につなげ、人生の選択肢を広げてくれるものと期待しています。

  学習面では、平成26年度に石川県で初めて設置された、公営塾「鳳雛塾(ほうすうじゅく)」と連携した、授業・進路指導を行っています。

  部活動では、昨年度男子ソフトテニス部・女子ソフトテニス部・アーチェリー部・書道部が全国大会に出場しています。校長室前には6本の優勝旗、校長室にはトロフィーや優勝カップが29個並んでおり、生徒達の活躍を誇りに思っています。

  今年の1月1日に能登半島地震がありました。全国の学校、自治体、NPO法人等各種団体から多くの支援をいただきました。海辺に建つ宇出津校舎には大きな被害もなく授業を行っています。山間に建つ柳田校舎は崖の崩落がひどく、6月時点で電気・水道・ガスが使用できないため使用の見込みは立っていません。寮は宇出津校舎の敷地内に仮設寮を建設して利用しています。

  中学生やその保護者の皆様へ : 寮の併設が能登高の大きな特徴で、遠方の方でも入学できます。今年度より全国募集の生徒が入学しています。自身の進路開拓を積極的に行いたい、部活動で活躍したいと思っている中学生の皆さんは、この能登高で自分だけの花を咲かせてみませんか。来年、お会いできることを楽しみにしています。

  地域の皆様やHPをご覧になった皆様へ : 生徒が思う存分活躍できるのも、能登町様や「能登高校を応援する会」様からのバックアップがあるからこそであり、感謝いたしております。今後も積極的な教育活動を展開し、生徒の夢の実現のため邁進して参りますので、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。

第7代校長 屋敷 秀樹